横山美里
ジョイの卒業生には、2人のピアニストがいます。横山美里(横浜在住)と市川純子(ニューヨーク在住)さんです。これまで十勝から東京芸大のピアノ科に合格したのはこの2人しかいないというのですから、これはジョイの誇りと言っていいでしょう。その横山さんのピアノコンサートが今日、帯広のレインボーホールで開かれました。300名ほど入るホールにはほぼ満員の人たちが集まりました。
横山さんは、小学校の低学年から高校3年生までジョイに通っていました。たぶんジョイのドアの2枚ぐらいは彼女からの月謝で払われた計算になるかもしれません。彼女には、小さなときからヤング・オール・イングリッシュ・デイなどのイベントでよく演奏してもらいました。そして、ロンドンの王立音楽アカデミーを卒業した際、帯広での卒業記念コンサートをジョイ主催でやらせてもらいました。その後の活躍は衆知のことだと思います。これまで2枚のCDアルバムをリリース。コンサートだけではなく、日本フイルとの共演なども記憶に新しいことです。
久しぶりに彼女のコンサートを聞いてきました。実は、私はクラッシックは苦手です。クラッシックのコンサートは数えるほどしか行っていませんが、その半分はたぶん彼女のコンサートだったと思います。実は今日こそ寝ないぞ、と決めていたのですが、前半はやられてしまいました。後半は「展覧会の絵」。かなり激しい楽曲だったので、なんとか2つのまぶたが仲良くならずにすみました。彼女のプレイを見て驚いたのは、とても力強くなったということでした。そのためか、鍵盤をならした後の静けさとのコントラストがやけに印象的でした。
公演後、「1枚目のCDを買ってからあなたの大ファンです」と、会場で買った2枚目のCDにサインを求める中年の男性。その横には、奥さん(なんと元ジョイの生徒)がニコニコと寄り添っていました。時の流れ、そして教え子の成長を目の当たりにして、なぜか私まで幸せ気分の一日でした。